私は、小さいころから耳で聴いて
ピアノを弾くことが得意でした。
一度聴いた曲を真似して弾いたり、耳を頼りに音を探したり。
それは私の得意なことだったのですが、その反面……
譜読みは、超絶苦手でした(笑)
楽譜を見ながら一つひとつ音を拾っていくより、耳で聴いて覚えてしまった方がずっと楽。
だから「私は譜読みが苦手なんだ」と思って、どこか避けていたところもあったんだと思います。
音大に入って、「これではついていけない」
そんな私が変わったのは、音大に入ってからでした。
音大では、当然ですが次々と新しい曲に取り組みます。
一曲にいつまでも時間をかけているわけにはいきません。
そのとき、
「このままでは、ついていけない」
と思いました。
そこで一念発起。
「もう、やるしかない!」
と腹をくくって、とにかく次々と曲をこなすことにしたんです。
最初は、本当に大変でした。
それまで苦手だと思って避けてきたことですから、急にスラスラできるようになるわけではありません。
それでも、楽譜を読んで、弾いて、また次の曲を読んで……。
とにかく繰り返しました。
「あれ?譜読みが速くなってる!」
そうやって続けていたあるとき、ふと思ったんです。
「あれ?私、前より譜読みが速くなってるぞ」
って。
何か特別な方法を見つけたわけではありません。
ただ、それまで苦手だからと少し逃げていたことに、腹をくくって向き合った。
そして、何度も何度も経験した。
その積み重ねで、少しずつできるようになっていたんです。
「苦手」は、ずっと苦手とは限らない
この経験から、私は、
「苦手だからできない」と決めてしまわなくてもいいんだ
と思うようになりました。
もちろん、得意不得意はあります。
人より時間がかかることだってあります。
でも、
「私は苦手だから……」
と避け続けるのではなく、
「よし、やってみよう!」
と腹をくくって向き合ってみる。
すると、ある日突然、
「あれ?前よりできるようになってる!」
という瞬間がやってくることがあります。
譜読みが遅くて悩んでいる子にも、私は伝えたいです。
今、譜読みが遅いからといって、ずっと遅いとは限らないよ。
焦らなくて大丈夫。
一曲、一小節、一音ずつでも、楽譜と向き合った経験はちゃんと積み重なっています。
そしていつか、
「あれ?私、読めるようになってる!」
と思える日が来るかもしれません。
私自身が、そうでした(^-^)
